ChatGPTは自然な表現で会話ができるAIチャットサービスです。連日、ニュースに取り上げられるほど、世界中で注目されています。
しかし、スタートしたばかりのサービスのため、以下のような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
「何ができるの?」
「仕事に役立つのか?」
「日本語が使えるの?」
そこで本記事ではChatGPTの基礎知識や始め方、できること、注意点について紹介します。これから始めたい方はぜひ参考にしてください。
ChatGPTとは?高性能AIチャットボット
ChatGPT(チャットジーピーティー)とは、OpenAIが2022年に公開したAIチャットボットのことです。ユーザーが入力した質問や会話に対して、テキスト形式で返答します。特徴は、人間が対応しているように感じるほどの自然な表現と回答の精度です。ビジネスにも使えることから注目を集めているサービスとなります。
余談ですが、ChatGPTの魅力をChatGPTに尋ねてみると、以下の回答が得られました。
無料で利用できる
高性能なAIチャットボットなので、「利用料金が高いのでは?」と思うかもしれませんが、実は無料で利用できます。無料版よりもさらに高機能なバージョンを利用したい方は、月額20ドルのChatGPT Plusがおすすめです。
ChatGPTの始め方
ChatGPTはAIを利用しているサービスのため、「始めるのが難しそう」と感じている方もいるかもしれません。しかし実際は非常に簡単で、メールアドレスと電話番号があれば始められます。ChatGPTの始め方は以下のとおりです。
■ChatGPTの始め方
- 公式サイトで「Try ChatGPT」をクリック
- 「Sign up」をクリック
- メールアドレスを入力
- パスワードを入力
- メールを確認する
- 「Verify email address」をクリック
- 名前・生年月日を入力
- 携帯電話番号を入力
- 認証コードを入力
- メッセージ欄に好きな文章を入力
各ステップについて詳しく解説します。
1. 公式サイトで「Try ChatGPT」をクリック
「ChatGPT」へ移動して、「Try ChatGPT」をクリックしてください。
2. 「Sign up」をクリック
次に、「Sign up」をクリックして、アカウントを新規登録します。すでにアカウントをお持ちの方は、「Log in」を選択してください。
3. メールアドレスを入力
メールアドレスを記入してから、「Continue」をクリックします。
4. パスワードを入力
パスワードを入力します。少なくとも8文字以上が必要です。
5. メールを確認する
メールアドレス・パスワードを入力すると、確認メールが送信されますので、メールの受信ボックスを確認してください。
6. 「Verify email address」をクリック
登録したメールアドレスに届いている確認メールの「Verify email address」をクリックします。
7. 名前・生年月日を入力
次に登録者の名前・生年月日を入力します。
8. 携帯電話番号を入力
入力した電話番号に、SMSで認証コードが送信されます。そのため、携帯電話番号を入力するのがおすすめです。また、電話番号の最初の「0」は省いてください。
9. 認証コードを入力
携帯電話に認証コードが届くので、Enter codeに認証コードを入力します。
10. メッセージ欄に好きな文章を入力
ここまでくるとアカウント登録が完了し、ChatGPTを利用できます。画面下のメッセージ欄より自由に記入してみましょう。またメッセージを日本語入力すると、日本語で返答してくれるので安心してください。
表示を日本語にする方法
「公式サイトの英語表記をどうにかしたい」という方におすすめなのは、ブラウザの機能を利用してサイトを翻訳することです。例えば「Google Chrome」には、以下の場所に翻訳アイコンがあります。
翻訳アイコンをクリックし、「日本語」を選択することでページ全体を日本語にできます。
ChatGPTを使うことでできること
ChatGPTは質問の仕方によって、様々な使い方が可能です。ここでは、例として4つの使い方を紹介します。
文章の執筆・校正・編集
まずは、高性能な文章能力を活かして、執筆・構成・編集をする使い方です。
例えば、「熱中症に関する800字程度のコラムを書いて」と記入すると、以下のような結果となりました。
このようにテーマや文字数など、どのように文章を書いて欲しいかを詳しく記入することで、文章を返してくれます。この機能を活用することで、ビジネス文書の作成業務が大幅に効率アップするでしょう。
ほかにも、自分の書いた文章に間違いがないかを聞くことで、校正することもできます。
プログラミングコードの生成
ChatGPTはプログラミングのコードの作成ができます。例えば、「Pythonで「Hello World」を出力するコードを書いて」とお願いすると、以下のようなコードが返ってきました。
さらに複雑な、「Pythonで「白いボール100個と赤いボール1個の中から、赤いボールを見つけるゲーム」のコードを作成して」とお願いしたところ、以下のような結果となりました。
※コードは省略しています。
このように、プログラミング言語とプログラミング内容を指定することで、プログラミングコードを出力してくれます。
小説や歌詞の創作
ChatGPTは創作活動にも使えます。例えば、「14歳の少年と20歳の少年が「ヤマト」という村で出会い、14歳の少年の母親を探す旅にでる。という小説の出だしを考えてください。」と記入した結果は、以下のとおりです。
このように、指定した内容を踏まえつつ小説の冒頭が出来上がります。小説以外にも、歌詞や詩などの創作にも利用できます。
企画・アイデア出し
ビジネスの企画やアイデア出しで悩んでいる方は、ChatGPTに相談するのも1つの方法です。
例えば、「女性用化粧品のブランド名とキャッチコピーの案を5個教えて」と相談したところ、以下のようなアイデアが返ってきました。
また自分のアイデアをまとめる際に、ChatGPTとやり取りをして案を深めることもできます。
ChatGPTを使う前に押さえるべき注意点と課題
ChatGPTには課題もあるため、利用する際には以下の3つの注意点に気を付けましょう。
誤った情報を記載している可能性がある
ChatGPTは、情報が正しいかどうかをチェックして記載しているわけではありません。そのため、記載されている情報が間違っている可能性もあります。ChatGPTを利用する際はファクトチェックが必要不可欠です。
職場や学校で禁止をしているところもある
ChatGPTは便利なツールであるものの、職場や学校で禁止されているところもあります。例えば、論文の作成において利用を禁止するといった具合です。
会社の機密情報や個人情報は入力しない
会社の機密情報や個人情報を入力してしまうと、他のユーザーへの回答にでてきてしまう可能性があります。なぜなら、入力した情報は学習データとして活用される可能性があるためです。情報漏洩を防ぐためには、入力する情報に気を付ける必要があります。
まとめ:ChatGPTは多用途に使えるAIチャットボット
ChatGPTは高性能AIチャットボットで、以下のような使い方ができます。
- 文章の執筆・校正・編集
- プログラミングのコードの生成
- 小説・歌詞・詩の創作
- 企画・アイデア出し
これほど、多用途に使えながら費用は無料です。気になっている方は、本記事で紹介した始め方を参考にして試してみると良いでしょう。ただし、必ずしも正しい情報が出力されるわけではありませんので、使い方については注意が必要です。