
ウェブトゥーンは、スマホで縦にスクロールしながら読むデジタルコミックのことです。
発祥の韓国では、作品がドラマ化され世界的なヒットを収めています。また日本でも次々に新たなサービスが立ち上がっており、市場の拡大が期待されています。
しかし、従来の漫画に親しんできた方には馴染みがないかもしれません。
そこで本記事では、ウェブトゥーンの基礎知識とおすすめの日本のサイト8選を紹介します。
ウェブトゥーンとは?縦型デジタルコミック

ウェブトゥーン(Webtoon)とは、WebとCartoon(漫画)を組み合わせた造語で、縦型のデジタルコミックを意味します。縦に細長く作られ、スマホのスクロール機能を使って読み進めるのが特徴です。
従来の漫画や電子コミックとの違いは、ページの開閉がないことや視点が横に動かないことです。
2028年には市場が約3兆円に拡大すると予想されており、今後の発展が期待されています。
参考:Global Webtoons Market Size, Status and Forecast 2022-2028
韓国では世界的なヒットにつながっている
ウェブトゥーンの発祥は韓国で、すでに人気コンテンツが多くあります。
その中でも有名なのは「梨泰院クラス」で、Netflixでドラマ化され、世界中でヒットしました。
他にも「女神降臨」や「悪霊狩猟団:カウンターズ」をご覧になった方もいるでしょう。
このようにウェブトゥーンからドラマ化され、話題を呼んでいる作品が次々と登場しています。
ウェブトゥーンの3つのメリット

ウェブトゥーンが人気を集めているのは、従来の漫画にはない以下の3つのメリットがあるためです。
- フルカラーで色使いも楽しめる
- 縦スクロールで会話の流れがわかりやすい
- 次の展開を読めないため臨場感がある
フルカラーで色使いも楽しめる
ウェブトゥーンのメリットは、フルカラーで仕上げられている点です。
漫画では印刷の都合上、全てのページをフルカラーに仕上げるのが難しく、モノトーンが基調となります。一方、ウェブトゥーンであれば、紙ベースのコミックへの印刷を想定していないため、配色にこだわれます。
背景や人の表情などに色があることで、漫画とは違う表現を楽しめるのがウェブトゥーンのメリットです。
縦スクロールで会話の流れがわかりやすい
縦スクロールで会話が進むので、話の流れを整理しやすいのがメリットです。
例えば漫画で同じコマ内に複数の吹き出しがあると、話の順番を推察する必要があります。一方、ウェブトゥーンは上から順に話が進む構造のため、話す順番もわかりやすく、集中して読み進められるでしょう。
また、縦スクロールならではの空間の使い方や表現の仕方を楽しめるのも魅力です。
次の展開を読めないため臨場感がある
ウェブトゥーンは、スマホの画面いっぱいに1コマが表示され、不意に次のコマが目に入ってしまうことがありません。
そのため、「この先はどうなるの?」といったワクワク感や臨場感を楽しめます。
日本のウェブトゥーンのおすすめ8選
「ウェブトゥーンはどこで見られるの?」という方もいるでしょう。
そこでこの章では、日本のウェブトゥーンサイトのおすすめ8選を紹介します。
- ジャンプTOON
- LINEマンガ
- HykeComic
- ピッコマ
- めちゃコミ
- コミックシーモア
- DMMブックス
- TOPTOON
ジャンプTOON

引用:ジャンプTOON
「ジャンプTOON」は、「週刊少年ジャンプ」でお馴染みの集英社が手掛けるウェブトゥーンサイトです。
現在は、まだ作品を公開している状態ではありませんが、縦読み漫画限定のコンテストを開催するなど、運営に向けて着実に動きだしています。
またコンテストの賞金は100万円に加えて、連載が確約されているなど、漫画家にとっても新たなチャンスとなっています。
LINEマンガ

引用:LINEマンガ
LINEマンガは、無料で読めるコンテンツの豊富さやスタンプ付き作品で人気の電子コミックサイトです。
例えば「進撃の巨人」を購入すると、特典LINEスタンプがついてくるといった具合です。
LINEマンガはウェブトゥーンのコンテンツも豊富で、韓国の「女神降臨」の日本語版を読むこともできます。
ウェブトゥーンの多くは無料で読めるため、「どのようなものか見てみたい」という方はぜひチェックしてみてください。
HykeComic(ハイクコミック)

引用:HykeComic
HykeComic(ハイクコミック)はウェブトゥーンに特化したサイトで、全ての作品をフルカラーで楽しめるのが特徴です。
アカツキの完全オリジナル作品を読めるなど、他のサイトでは読めない作品が揃っています。
さらにグローバル配信アプリにより、世界中にコンテンツを届ける予定のため、製作者にとってもチャンスのあるサイトといえるでしょう。
ピッコマ

引用:ピッコマ
ピッコマは、ダウンロード数が4,000万を超える人気コミックアプリです。
人気の秘密は23時間待てば次の話が無料になる機能です。「待てば0円」のキャッチフレーズを聞いたことがある方も多いでしょう。
毎日少しずつ読みたい方にぴったりのアプリです。
またウェブトゥーンも豊富で、「俺だけレベルアップな件」などの人気コンテンツもあります。
ちなみに、ピッコマではウェブトゥーンのことをSMARTOON(スマトゥーン)と呼んでいます。
めちゃコミ

引用:めちゃコミ
めちゃコミは、話題作品も無料で読める人気の漫画アプリです。
例えば、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」は最大189話を無料で読めます。
また、ウェブトゥーンの作品も豊富で、数話から20話ほどを試し読みすることも可能です。
人気コンテンツには「離縁は致しかねます!【フルカラー版】」や「結婚商売」などがあります。
コミックシーモア

引用:コミックシーモア
コミックシーモアはNTTグループが運営しているコミックサイトで、日本最大級のコンテンツ数が魅力です。
具体的に漫画コンテンツだけでも49万以上の取り扱いがあります。
漫画好きにはたまらないサイトといえるでしょう。
ウェブトゥーンの作品も取り扱っていますので、様々な漫画を楽しみたい方におすすめのサイトです。
DMMブックス

引用:DMMブックス
DMMブックスは、話題の作品から絶版本まで取り揃えている電子書籍サイトです。
DMMブックスでもウェブトゥーンを取り扱っており、サイト内ではGIGATOONと呼ばれています。
フルカラー・縦スクロールにより、新たな漫画体験ができるでしょう。
TOPTOON

引用:TOPTOON
「本場韓国のウェブトゥーンを日本語で読みたい」という方もいるでしょう。
そのような方におすすめのサイトはTOPTOONです。
人気作品に「億万長者」「MAMA」などがあり、フルカラー・日本語で楽しめます。
日本のサイトとは一味違ったコンテンツを読んでみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
ウェブトゥーンは縦スクロールならではの良さがある
ウェブトゥーンは縦スクロールの漫画コンテンツのことで、スマホとの相性の良さから市場の拡大が予想されています。
そのため、国内でも多くの企業がウェブトゥーンの配信や制作に乗り出すなど、活気に満ちています。
しかし、日本ではまだ読んだことがない方もいるでしょう。
本記事で紹介したサイトの中には無料で読めるサイトもありますので、この機会にウェブトゥーンを一度試してみてはいかがでしょうか。