ジオターゲティングとは?メリット・デメリット・成功事例を紹介

ジオターゲティングとは、IPアドレスやGPSなどの位置情報を活用したマーケティング手法です。実店舗の集客方法として、特定のエリアのターゲットに広告を配信するといった使い方が一般的です。本記事ではジオターゲティングの基礎知識やメリット・デメリットについて解説します。

ジオターゲティングとは

ジオターゲティングとは、パソコンやスマホから取得できる位置情報をもとに、広告や情報の配信を行うマーケティング手法です。

例えば駅に移動したときに、周辺店舗の割引クーポンやセール情報が届くと考えるとわかりやすいでしょう。このようにジオターゲティングは、特定のエリアのターゲットを実店舗へ集客することを目的として行われるのが一般的です。

ジオターゲティングの仕組み

「ジオターゲティングはどのような仕組みなの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。

ジオターゲティングの仕組みは、パソコンやスマホのGPSやIPアドレスなどの位置情報をもとに、ユーザーの大まかな地域を特定しています。

位置情報の取得方法

ユーザーの大まかな地域の特定に活用されている位置情報は、主に以下の3つです。

  • IPアドレス
  • GPS
  • ビーコン

IPアドレス

IPアドレスとは、インターネットにアクセスした際に、正しくデータをやり取りするために割り振られた数字のことです。「192.168.1.1」のようにあらわします。スマホからインターネットにアクセスした際は、経由した基地局やWi-FiによってIPアドレスが変わるため、大まかな位置を割り出せます。

GPS

GPSとは「全地球測位システム」と呼ばれ、衛星からの電波を取得することで、その位置を割り出す仕組みです。IPアドレスに比べて精度が高く、誤差は数m~10m程度となります。カーナビが車の位置の特定に、利用していることでも有名です。

ビーコン

ビーコンはBluetoothを使って情報を発信する仕組みです。Bluetoothの電波が届く範囲は10m~100m程度のため、建物内・店舗内などの近距離のターゲットに対する広告・情報配信に利用されます。

ジオターゲティング広告の主な広告媒体

ジオターゲティング広告を出稿するには、主に以下の3つの広告媒体を利用します。

  • Google広告
  • LINE広告
  • マイクロアド

Google広告

Google広告は、Google検索画面に表示できるリスティング広告が有名ですが、ターゲットの位置を絞ったジオマーケティング広告(ローカル検索広告)もできます。

ローカル検索広告は、ユーザーの位置情報や検索キーワードに含まれる地域名などをもとに、広告を配信する仕組みです。例えば、Google検索で「レストラン」と調べると、近くのエリアのレストランが広告に表示されるはずです。

広告費用はクリック課金のため、低予算から始められるのがGoogle広告の魅力となります。

LINE広告

人気のコミュニケーションアプリ「LINE」を活用し、ジオターゲティング広告を出稿できるのがLINE広告です。スマホの利用者の8割以上がインストールしているLINEを活用することで、潜在顧客への訴求が期待できます。また、広告配信の対象地域を半径1kmに絞れるため、より細かなターゲティングができるのも魅力です。

マイクロアド

マイクロアドは、ジオターゲティング広告を提供している国内の企業です。国内大手の50種類以上のアプリと連携し、月間2,000万以上の位置情報を所有しています。加えてGPSに基づいた位置情報のため、精度の高いターゲティングが可能です。

ジオターゲティング広告を利用するメリット

ジオターゲティング広告は地域を絞ることで、他のWeb広告にはない独自のメリットがあります。この章では、ジオターゲティング広告の4つのメリットについて詳しく紹介します。

  • 実店舗の集客に役立つ
  • 広告を見た人が来店したかを計測できる
  • コストを抑えた広告配信ができる
  • 潜在顧客に訴求できる

実店舗の集客に役立つ

ジオターゲティング広告は、地域密着型の店舗との親和性が高く、実店舗の集客に役立ちます。ユーザーからすると、近くの店舗情報は興味をひきやすく、必要な情報であれば利便性も高まるためです。そのため、ジオターゲティング広告を利用することで、エリア内のターゲット層が来店するきっかけを作れます。

広告を見た人が来店したかを計測できる

ジオターゲティング広告は、広告を見た人が来店したかを計測できます。広告配信のために取得している位置情報を、実際に来店したかどうかにも使えるためです。そのためクリック率や配信数だけではなく、来店数などを分析することで、より高品質な広告運用が可能になります。

コストを抑えた広告配信ができる

ジオターゲティング広告のメリットは、コストを抑えて効率的な広告を配信できることです。なぜなら、地域を絞ることで情報を必要としないユーザーへの広告を抑えられるためです。

例えば、北海道の地域に根差したハウスメーカーの広告を、沖縄の人が見ても成果にはつながらず、費用の無駄になるでしょう。このような無駄を省くことで、情報を必要とする人や確度の高いターゲットに訴求できるため、コストを抑えつつ成果を上げられます。

潜在顧客に訴求できる

ジオターゲティング広告は、潜在顧客に訴求できるのがメリットです。特定のエリア内に絞って情報を配信するため、受け取ったユーザーの興味をひけば、これまで利用したことがなくても「寄ってみよう」となりやすいためです。飲食店やアパレルショップなどであれば、「割引クーポン」や「新商品の入荷情報」を配信することで、潜在顧客に訴求するといった方法もできます。

ジオターゲティング広告のデメリット

ジオターゲティング広告は認知拡大や潜在顧客への訴求をして、店舗へ集客することが主な目的です。直接成約につながる広告とは異なるため、急激に売上を増加させるといった即効性に劣るのがデメリットです。そのため、商品の販売数を直接増やしたい場合は、ジオターゲティング広告が不向きな場合もあります。

ジオターゲティングの成功事例

ジオターゲティングの有効性を伝えるために、この章では2つの成功事例を紹介します。

イトーヨーカドー

引用:イトーヨーカドー

スーパーマーケットのイトーヨーカドーでは、8日・18日・28日の「8のつく日」にお得にお買い物ができるハッピーデーを開催しています。

このイベントの告知として「1都3県に住む25歳~49歳の女性」を対象に動画広告を配信していました。このターゲットを「1都3県の各店舗5km県内の買い物客でスーパーやドラッグストアのチラシ閲覧者」に変更したところ、動画再生完了率が約1.6倍、再生数が約2倍に上昇しました。

このイトーヨーカドーの事例は、ジオターゲティングにより確度の高いターゲット層に絞ることで、高い効果を得た成功事例といえます。

モンタナ州観光局

ジオターゲティングの成功事例として、有名なのがモンタナ州観光局です。

アメリカのモンタナには、多くのゲレンデがある一方で、知名度の低さが欠点でした。そこでモンタナ州観光局は、全米の「スキーグッズ」「スキー場付近の空港」「他州のスキーリゾート」の訪問者に対して、ジオターゲティングを実施します。

その結果、キャンペーン前に比べ旅行客が1.7倍に増えて、690万ドルの収益増につながりました。投資額が2万5千ドルであったことから、ジオターゲティングの有効性を確認できる良い事例といえるでしょう。

ジオターゲティングは店舗の集客に有効

ジオターゲティングとは、ユーザーの位置情報をもとに広告や情報を配信するマーケティング手法のことで、実店舗の集客に向いています。

ターゲットを絞ることでコストを抑えられるメリットもあるため、実店舗の集客で悩んでいるのであれば取り組んでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

yusuke.terasaki@udx.co.jp